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ブロックチェーン開発実績を持つ企業10選

ブロックチェーン開発実績を持つ企業10選

ブロックチェーンとは

ブロックチェーンは「分散型台帳技術」とも呼ばれており、ネットワーク上にある複数の端末がそれぞれ管理する情報の送受信を行い、相互に監視を行うことで情報の整合性を保つ技術です。
参加者の中に不正を働く者や正常に動作しない者がいたとしても正しい取引ができ、改ざんが非常に困難で停止しない仕組みで、多数の参加者に同一のデータを分散保持させることができます。
ブロックチェーン技術を導入することにより「情報の改ざんを防ぐ」「取引・管理コストの削減」「システムの安定稼働」などのメリットがあり、スマートコントラクト(プログラム上で定められた契約を自動で実行すること)を実現する最先端の技術として近年非常に期待されています。
ブロックチェーン技術は元来、仮想通貨であるビットコインの台帳システムとして開発されました。ビットコインを初めとする仮想通貨を使えば、世界中でシームレスに送金・決済が可能になります。ブロックチェーンはその中核の技術であり、世界中の金融システムに革命的な変革を与える技術として、各社がしのぎを削って開発や研究が進んでいます。
以上のポイントを踏まえて、ブロックチェーン技術の開発実績があり、豊かな将来性を持つと思われる企業を10社紹介していきます。



(1)LayerX

layerx

ブロックチェーンのプロトコルレイヤーの研究開発や、金融機関向けのコンサルティング、システム開発・企画・運用などに実績のある企業です。
Ethereumブロックチェーンの合意形成プロトコルの技術「CBC Casper」に関する研究が評価され、Ethereum Foundationから日本で初めての助成金獲得を達成しました。また秘匿化ブロックチェーン「Zerochain」の研究開発では、Web3 Foundationから助成金を獲得しています。
創業からまだ間もない企業ですが、非常に推進力のあるブロックチェーン関連企業としてさらなる飛躍に期待が高まっています。



(2)Nayuta

nayuta

主にビットコインの2ndレイヤーの決済処理能力向上技術「Lightning Network」の研究・開発を行なっているベンチャー企業です。2017年にジャフコ等から1.7億円の資金調達を受けています。Lightning Networkはビットコインの決済処理能力向上手段として可能性のある技術として知られており、同社は世界的に競争力のある企業として広く知られています。ビットコインのLightning Network決済に対応するだけではなく、ビットコイン・フルノードとしても機能するモバイルウォレット「Nayuta Wallet」のリリースも行なっており、ブロックチェーンの技術をIoT分野で実装することを目指しています。



(3)Cryptoeconomics Lab

cryptoeconomicslab

パブリックブロックチェーンの2ndレイヤーの処理能力向上技術「Plasma」を研究・開発しています。「Plasma」はEthereum創設者のヴィタリク・ブテリン氏らによって考案された技術で世界中に研究組織が点在していますが、同社は開発コミュニティをリードするポジションに成長した企業です。
Plasma技術を活用した個人間電力取引システムの実証実験などの実績を持ち、Ethereum Foundationから、Plasmaの研究開発に対して助成金を受けています。Tezos財団からの助成金も獲得し、同社はPlasmaをパブリックチェーン共通の2ndレイヤー技術へと押し上げる試みを行なっています。



(4)株式会社アイコール

i-call

ブロックチェーン技術を活用したシステム開発やソリューションを提供。クライアントの要望に合わせて、自社パッケージ、受託開発、常駐型開発など柔軟な対応力を持ちます。
Ethereumのスマートコントラクトベースでの開発や、hyper ledgerベースでの開発など、様々なプラットフォームでのシステム開発に対応。
自社サービスへのブロックチェーンの導入、ブロックチェーンを活用した新たなサービス提供、ブロックチェーン技術の実証実験などをサポートしています。Ethereumのブロックチェーン上でオリジナル仮想通貨(トークン)の開発・設計の提案と開発も行なっています。



(5)株式会社ナンバーワンソリューションズ

no1s

ブロックチェーンソリューションの提供を主軸としたシステム開発会社です。自社サービスのトークンエコノミー構築システム「コイニティ」、ブロックチェーンを使ったセキュアな認証システム、P2Pによる動的コンテンツ配信システムなど、ブロックチェーンの基盤技術を活用して高品質なシステム開発を提供しています。
数々のソリューション開発の実績があり、地域や企業、学校内などさまざまなコミュニティを活性化できるトークンエコノミーシステムの構築、生産物のトレーサビリティシステム、STOコンサルティング事業など多岐に渡ったソリューションを手掛けている企業です。



(6)株式会社スマートバリュー

smartvalue

通信事業を中心に成長してきた企業で、行政向けのガバメントサービスと自動車業界向けのモビリティサービスを主な事業としています。ブロックチェーン技術によって住民ID基盤を作り、個人の持つ多様なニーズや属性から適切な行政サービスにアクセスできるプラットフォームを提供。石川県加賀市で実証実験を進めており、行政手続きのデジタル化や効率化、サービス利用率の向上などを目指しています。
自動車の走行情報をブロックチェーンに記録するサービスの提供も実施しています。用途として損害保険会社が情報を解析して保険料に反映させる、あるいは建機の走行情報から手抜き工事などの有無を監視するソリューションを想定しています。



(7)株式会社TEAMZ

teamz

世界最先端のブロックチェーンサイバーセキュリティ企業CertiKをパートナーとして、セキュリティーサービスを提供しています。
2019年9月にCertiKと業務提携し、TEAMZがCertiKのセキュリティサービスを日本市場へ提供していくことを発表。CertiKは全ての取引所から指定を受けており、BINANCEにおいてはCertiKのみを指定しています。複数の取引所に上場する際、従来であれば複数に分けてコードチェッキングが必要だったところ、CertiKを活用すれば1度のみで済ませることができます。近年、取引所がハッキングされ大量の仮想通貨が流出するという事件が多発していますが、TEAMZが支援、連携することにより、仮想通貨取引所へのCertiKのサイバーセキュリティサービス提供を進めています。



(8)StartBahn

startbahn

自社プロダクト開発・アート展示会の企画及び運営・アート関連ビジネス向けの事業を展開しています。アートの領域にブロックチェーンの活用を試みる、他に例を見ない非常にユニークなスタートアップ企業です。
メイン事業の「startbahn」では、アート作品の登録や売買機能を提供していますが、ブロックチェーンの技術を用いて「改ざんや紛失がなく永遠に作品の価値が残る」作品証明書や来歴証明の発行が可能なサービスを展開しています。世界的に見ても、ブロックチェーン技術でアートの領域に取り組むスタートアップ企業というのは珍しく、「Startbahn」はその代表的プロジェクトとなっており、成長に大きな期待が集まっています。



(9)doublejump.tokyo

doublejump

ブロックチェーンゲーム開発企業。取引高・取引量・DAUで世界1位を獲得したブロックチェーンゲーム「MyCryptoHeros」を提供している国内ブロックチェーン・ゲーム業界を代表するスタートアップ企業です。2018年12月にはgumiより2億円の資金調達を実施しました。仮想通貨取引や、手塚プロダクションとのコラボ企画など事業拡大のチャレンジを行なっています。



(10)ネクストウェア

nextware

システムコンサルティングやITアウトソーシングサービスを提供しています。
AIやビッグデータ、RPA、顔認証、IoTなどの先端技術によって様々なビジネスを支援していますがブロックチェーン利用のシステム開発サポートも行なっており、製造・小売・物流・ヘルスケアなど、ブロックチェーンの活用が今後見込まれる業界に対して、積極的に提案を行っています。データベースシステムの開発・運用ノウハウを活かして、セキュアで高速なブロックチェーンシステムの開発を提供しています。