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WordPressを活用した企業サイト10選

WordPressを活用した企業サイト10選

WordPressとは

WordPressは世界で最も使われているCMSの一つです。CMSとは「Contents Management System」の略で、Webサイトのコンテンツ制作と運営を行うためのシステムのことです。 インターネット上にWebサイトを構築するためには、通常は、文章や画像を適切に表示させるためのHTMLやCSSといったソースコードを使って記事を編集する必要があります。そのためには、HTMLやCSSなの知識が必須でした。しかしワープロのように簡単に記事を投稿できるCMSのシステムが登場することで、こうした知識がなくても、誰でもWebサイトを立ち上げることができ、また更新や管理ができるようになりました。その中でも代表的なものがWordPressです。



WordPressの圧倒的なシェアとその理由

2020年12月26日現在、*W3Techsの調査によると、全世界のWebサイトのうち39.4%がWordPressで作られており、CMSで構築されているサイトでは64.1%をWordPressが占めているということです。もちろんこれは他のWebサイトビルダーのシステムと比べても圧倒的な数字です。


(参考) *Usage statistics and market share of WordPress
WordPressがここまで世界のWebサイトで多く使われている理由としては次のポイントが考えられます。
  • オープンソースソフトウェア(OSS)であること
    →クラウド上はもちろんオンプレミスのサーバーなどでも運用可能です
  • 無料で安価で始められること
    →OSSであることの利点でもありますが基本は無料で始められます
  • 圧倒的シェアを背景に継続性が信頼されていること
    →これは重要なポイントです。CMSの運用会社が脆弱である場合、途中で利用できなくなるリスクがあります。
  • テーマ(デザインテンプレート)やプラグインが豊富に用意されていること
    →WordPressには多くの有償・無償のテーマが用意されておりデザインをカスタマイズできます。またプラグインを入手して機能拡張ができます。
  • 事例など関連情報が豊富に入手できること
    →わからない点があった場合にも近くに必ず利用者がいますし、Webサイトを検索すれば大抵の情報は入手できます。これも大きな利点です。
  • 事例など関連情報が豊富に入手できること


WordPressを活用している企業

このようにWordPressのシェアは圧倒的であり、有名企業のサイトでもWordPressを利用して作られているものが非常にたくさんあります。これもWordPressが商用にも耐える信頼性が高いCMSである証ですが、企業サイトでの導入事例をみると、そのメリットをうまく活用しているところが多くあることがわかります。

ここでは以上のポイントを踏まえて、WordPressを活用して構築されている企業サイトを10とりあげ、その特徴についてまとめてみました。



(1)クックパッド株式会社

cookpad

日本最大のレシピコミュニティサイトである「クックパッド」の運営会社。一見CMSで作成したとはわからないシンプルなデザインですが、「企業情報」「サービス」「IR情報」「採用情報」といったメニューがバランスよく配置され、IRに関する情報などには「更新しやすく」「権限を持つ人間なら何人でも同時に更新できる」Word Pressの特性がフルに活用されているサイトと言えます。



(2)株式会社オールアバウト

allabout

Q&Aサイトなどのメディア事業や企業のマーケティングの支援を行っている事で有名なオールアバウトのコーポレートサイト。膨大な分野の知識を、専門家によって詳しく説明している巨大サイトです。ある分野について調べようと思えばチェック必須のサイトと言えるでしょう。関連リンクもきっちりと調査されたものが置かれているので情報収集するためには非常に便利です。
多くの情報を整理するためにWordPressの機能をうまく活用しています。



(3)株式会社カカクコム

kakaku

プレスリリース、IRニュース、グループニュースなど、最新情報をカテゴリ分けすることによってさらにユーザーの検索力を高めています。これらのヘッドラインは編集の必要がなく、記事を投稿するたびに見出しが自動的にトップページに表示されるため、更新頻度の高いサイトでも運用が楽であるという特長があります。これもCMSならではのメリットでしょう。



(4)株式会社さいたまアリーナ

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巨大イベント会場としてさまざまな催事やコンサート会場で使われているさいたまスーパーアリーナのサイトもWordPressで構築されています。スポーツイベント・コンサート・テレビ番組の収録・講演会・株主総会・見本市会場など、さまざまな用途に対応。最大37,000席を使用できる国内最大級の多目的アリーナを運営しています。
白をベースに軽快に動く軽いサイトですが、催事スケジュールや客席図など情報量の多いサイトです。



(5)株式会社オリエンタルランド

olc

知らない人はいないと言っても過言ではないあの「東京ディズニーランド」を運営するオリエンタルランドのサイトも、WordPressで構築されています。有名企業ですので、WordPressを採用している企業の代表例として取り上げられることが多いですが、サイトのトップページは意外とシンプルです。メインのナビゲーションメニューの展開をうまく利用して、決して少なくない情報をうまく納めていることがわかります。
WordPressで作成されている企業サイトの、ある意味でスタンダードと言えるかもしれません。



(6)株式会社 暮しの手帖社

kurashi-no-techo

前身の衣裳研究所が、昭和21年3月に東京銀座で大橋鎭子と花森安治のコンビで創業した老舗出版社です。戦後の物が無い時代でもおしゃれに美しく暮らしたいと願う女性へ向けた服飾の提案雑誌『スタイルブック』出版からのスタートでした。連続ドラマでも有名になったこの出版社のサイトにはWordPressが使われています。
非常にすっきりとした色使いの淡白なサイトに出版物情報も配置され、WordPressの長所をよく引き出した同社らしいサイトになっています。



(7)神戸芸術工科大学

kobe-du

同校は、科学技術と芸術文化の融合をテーマに、人間の営みの歴史を基調にした、人文・社会・自然にまたがる諸科学を学び、豊かな教養に裏づけられた芸術的感性と表現技術を磨き、人類の生活文化を豊かにする「デザイナー、アーティスト、クリエーターの養成」を基本理念としている大学です。学校関係でWordPressを使っているサイトは多くありますが、学生に向けて最新情報を発信する更新頻度が多いことが求められる教育関連のサイトの場合、更新が容易なWordPressは適していると考えられます。
すっきりとしたシンプルなサイトです。



(8)クルーズ株式会社

crooz

女性から人気の高いブログサイトやアパレル通販サイト、EC関連の事業も展開しているクルーズのコーポレートサイト。ファッション通販サイト『SHOPLIST.com by CROOZ』を傘下に持っています。「最新ニュース」「グループの事業紹介」「投資家情報」、経営者インタビューや企業の歴史などの概要をワンスクロールで無駄なく閲覧できるようになっています。



(9)株式会社LIFULL

lifull

日本最大級の不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S(ライフル ホームズ)」や花の定期便サービス「LIFULL FLOWER」の運営で知られている企業です。
キーカラーのオレンジを配置してすっきりまとめた印象的なサイトです。WordPressでここまで作り込めるという、一つのサンプルにもなると思います。



(10)ガジェット通信(東京産業新聞社)

getnews

これはちょっと意外な感じがするかもしれませんが、記事配信サイトとして有名なガジェット通信もWordPressで作られています。記事配信の即時性や自在性を考えてみるとWordPressは最適と言えるかもしれません。
ガジェット通信の場合、非常に多くのコンテンツがギュッと圧縮された構造になっており、情報発信量は膨大です。これらの巨大な情報を収めるポータルサイトとしてもWordPressは十分に機能する見本と言えます。