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プログラミングを必要としないローコード・ノーコードツールを開発している企業10選

プログラミングを必要としないローコード・ノーコードツールを開発している企業10選

ローコード・ノーコードとは

「ローコード」は、プログラミングの知識がほとんどなくても、最小限のコーディングを行うだけで、ソフトウェアを開発できるツールのことです。

ローコードでは、ソースを逐一コーディングしていく開発スタイルとは違い、開発画面でマウスを操作するか、最小限の値を入力する操作だけで、コーディングの知識はほとんど必要なしにアプリケーション開発ができます。また「ノーコード」は、ローコードをさらに進めて、開発時に全くコーディングは全く必要としないツールを指します。

「ローコード」や「ノーコード」のツールを使うことのメリットは、

・開発期間が短縮され開発工数が削減される

・非エンジニアであってもアプリケーション開発やカスタマイズ、アップデートが可能

・コーディングに注力しなくてもビジネス価値を重視して開発ができる

などが挙げられます。

コーディングが必要ないので、開発現場をエンジニアから多くのスタッフに開放し、自社に最適のシステム開発がローコストでスピーディにできることから、近年非常に注目を浴びています。


ここではローコードやノーコードのツールと、それを開発している主な企業10社について紹介致します。



(1)Kintone(サイボウズ株式会社)

kintone.cybozu

グループウェアで有名なサイボウズの製品です。
様々な業務に対応するテンプレートアプリが豊富に用意されていて、必要なカスタマイズをするだけで業務アプリを完成できます。

テンプレートアプリは業種別・業務別に100種類以上用意されており、必要な場合はゼロからドラック&ドロップを用いてオリジナル開発も可能です。

部署内の小さな業務を効率化するために利用するシーンを想定しています。
例えば日報を作りたい場合は、担当部署はノーコードで構築し、他の部署のSaaSとの連携やカスタマイズが必要な場合にはプラグインが利用できます。



(2)Pleasanter(株式会社インプリム)

pleasanter

基本的にはノーコードでWebベースのデータベースアプリを構築することが可能ですが、スクリプトや用意されているAPIを利用してさらにアプリを拡張できるローコードプラットホームです。

何と言ってもPleasanterはオープンソースであるところが魅力であり優位点です。そのため、部署単位で導入する場合にはExcelを置き換えるWebデータベースとして導入、ジャンルごとに200種類にも及ぶテンプレートがあらかじめ用意されているので、簡単な作業ですぐにWebデータベースが導入できます。

全社規模の開発にエスカレーションさせたい時や、他のシステムと連携したい場合には、オープンソースの強みを生かして自在にカスタマイズすることが可能です。



(3)intra-mart(株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート)

intra-mart

企業に点在する業務システムを一つのシステム基盤上に集約、統合するためのローコード開発ツールです。

豊富な業務コンポーネントの活用により、安定した品質と標準化された業務システムを短期間かつ低コストで開発することができます。また既存システムや外部クラウドとシームレスに接続することができますので、ノンコーディングのアジャイル開発から本格的なプログラミング開発まで、ニーズに合わせた開発が可能な設計になっています。
またPaaSによるマルチテナント機能で、一つのアプリケーションを複数の会社で共同利用することが可能ですので、グループ企業での共同利用も可能です。



(4)Notes/Domino(HCL Technologies)

notes-domino

1989年に「Lotus Notes/Domino」としてリリースされ、「グループウェア」という言葉は、Notes/Dominoから始まったと言われているほど、圧倒的知名度を持つ老舗中の老舗ですが、2019年6月にIBMから HCL Technologiesに売却されました。

グループウェアとしての機能に加えて、あらゆる用途に対応できる、その拡張性の高さから今でも高い人気を誇るローコード開発ツールでもあります。
業務アプリの開発基盤に加えて、社内ポータルや文章管理データベースなどグループウェアとしての機能があるため、同一のプラットフォーム上で業務に必要な全てのアプリを管理・運用できることも大きな魅力です。

スタイリッシュなUIで開発未経験者でも直感的な操作が可能になっています。



(5)Power Apps(Microsoft)

powerapps

Microsoftが提供している、カスタムアプリを構築するために短時間で用意できる開発環境です。

PowerPointのような直観的な操作と、Excelのような関数を入力するだけでビジネスアプリケーションを作成でき、WordやExcelなどのMicrosoft製品と互換性が高いのが強みです。

Power Apps を使用すると、基盤となるデータ プラットフォーム、または オンラインおよびオンプレミスのデータ ソース (SharePoint、Microsoft 365、Dynamics 365、SQL サーバーなど) の いずれかに接続するカスタムのビジネスアプリをすばやく構築することができます。
構築されたアプリはレスポンシブデザインなので、ブラウザーやモバイルデバイス上でシームレスに実行できます。



(6)Salesforce Lightning Platform(株式会社セールスフォース・ドットコム)

salesforce

セールスフォース・ドットコムが提供するローコード開発ツール。
世界中で多くのユーザーが利用している「Salesforce CRM」もSalesforce Lightning Platform上で構築されています。

セールスフォース・ドットコムが提供する多種多様なサービスとの連携機能が用意されていることが強みで、システム同士を簡単に連携させることが可能です。

豊富なライブラリーからドラッグ&ドロップするだけでWebサイトやアプリを作成でき、相当複雑な業務プロセスであっても、ワークフロー、プロセスツールを使って、簡単にアプリ変換することができます。



(7)Honeycode(Amazon)

honeycode

フルマネージド型の AWSのノーコードツール。
コードを記述しなくても強力なモバイル・WebアプリケーションをAWS上で構築できます。

使い慣れたスプレッドシートモデルを採用しており、すぐに開始できることが特徴。

すでにスプレッドシートや数式に慣れ親しんでいるユーザーが、シート、テーブル、値、数式についての知識をそのまま活かしてアプリが構築できるようになっています。ToDoリスト、顧客追跡、調査、スケジュール、在庫管理などの一般的な業務アプリケーションのテンプレートは既に含まれており、スプレッドシートはAWSのサーバーで作動するため開発者はインフラの能力を考える必要がなく、アプリケーションの構築に集中できます。



(8)Yappli(株式会社ヤプリ)

yapp

アプリ開発・運用・分析をノーコードで提供するアプリプラットフォームです。
従来ハードルが高かったアプリ開発を、ノーコードで実現したことで有名になりました。

幅広いデザインのiOS/Androidネイティブアプリをスピード開発することができ、40以上の機能と豊富な外部サービス連携が提供されています。

近年ではプラットフォームの核となるCMS(管理画面)を時代に合わせてコードレベルからフルリニューアルすることによって、アプリ開発ツールという枠を大きく上回る、総合的なアプリプラットフォームとして発展しています。

データ基盤を刷新することで、ダッシュボード上でアプリの状態を簡単にチェックできるようになり、より高度な分析やデータ連携が可能になっています。



(9)Glide(typeguard, Inc.)

glideapps

Googleスプレッドシートをデータベースとして使うことによって、手軽にモバイル向けのアプリ開発を行えるノーコード開発ツールです。ノーコードでGoogleのスプレッドシートを簡単にアプリ化することが出来ます。

開発ツール上からアプリを簡単に好きなデザインにカスタマイズすることができ、料理レシピやガイドなどのコンテンツ制作に適しています。
豊富にテンプレートが用意されているので、初心者や初めてノーコードでのアプリ開発を試してみたい人にも向いています。
Googleスプレッドシートが元々セキュアなスプレッドシートであることに加え、作成したアプリの公開範囲を限定することが可能です。
パスワード認証や、指定したメールアドレスのユーザーのみにするなどの設定も簡単に行うことが出来ます。



(10)Bubble(Bubble Group, Inc. )

bubble

ノーコードのWebアプリ開発ツールの中でも、特に世界的に有名で利用者数が多いツールです。
2015年にアメリカでリリースされ、2017年にはユーザー数は25万人を超え、今なお利用者を拡大し続けています。

その自由度の高さが大きな強みとなっており、パーツ配置、イベントアクション設定などのフロントエンドや、DB設計やAPI連携などバックエンドの構築も可能となっており、細かいところまで作りこみを行うことが可能になっています。

ユーザー数が非常に多いので、ノウハウを公開しているユーザーのサイトも多ため、疑問点を調べやすいのも利点です。