今回は急成長を遂げている動画配信サービス業界で「React JS」を使って開発を行ってる企業3選を紹介したいと思います。
React JS はFacebook社が開発したJavascriptのライブラリで、ビューに特化した機能を提供しています。
コンポーネントベースで作られていて、部品の共通化がされており効率的に開発が行うことができ、
ページすべてを毎回読み込む必要がなく、効率的かつ高速で動かすことができるSPA（Single Page Application）の開発がしやすくなっていて、もう一つのReactの特徴である仮想DOMと合わせて使用することによって非常にレスポンスの速いページが作れます。
また、Reactは 「lean once, write anywhere」 という思想を持っており、Reactを1つ学べばブラウザ、Android、iOSと主なフロントエンドで動作するアプリを開発できるので、学習効率が非常に優れております。
AbemaTV は株式会社AbemaTVが提供する動画配信サービスで、PC・スマートフォン・スマートテレビ向けのライブストリーミング形式インターネットテレビサービスでオリジナルの生放送コンテンツや、ニュース、音楽、スポーツ、ドラマなど多彩な番組が楽しめる約25チャンネルを全て無料で提供しているのが特徴です。
AbemaTVのWebは、ReactとRxJSを使って、Fluxデザインパターンで構築されています。
インフラにはシステム本体にGoogleのGoogle Cloud Platform（GCP）、広告など連携するシステムにAmazon.comのAmazon Web Services（AWS）・GCP・プライベートクラウド、GCPが配信する番組の動画データにアカマイ・テクノロジーズのAkamai CDNを用いています。
AbemaTVもSPAで開発をされており、ブラウザ上でページ切り替えやルーティングを行っています。
そのため巨大なSPAになってしまい起動までに時間がかかるところがあり、ファイルサイズや初期処理のところでだいぶ時間がかかってしまうのでそのローディングの軽減に苦労されているようです。
参照：「AbemaTV」Web版におけるSSR化とFastlyへの移行
総視聴数7400万でも障害ゼロ、AbemaTVが72時間のライブ配信に成功した理由
株式会社DeNAは東京都渋谷区に本社を置く日本のインターネット関連企業でモバイルゲーム開発・配信を主業としている会社です。
そのDeNAが提供する Pococha のフロントエンドでReactが使われています。
Pocochaとは、DeNAが、次なる事業の柱として注力しているソーシャルライブサービスで、誰でも気軽に安心してライブ配信と視聴・応援が楽しめるアプリです。
API、LPなどのちょっとしたWebページ、イベントのページ、管理画面はRailsを使用していて、インフラはEC2＋Auto Scalling、RDS(Aurora DB)、ElastiCache(Redis)、S3、Cloud Watch、等AWS上で運用をしています。
参照：ソーシャルLive領域で共に勝負したいwebフロントエンジニア募集！
楽天株式会社の運営する「RakutenTV」のフロントエンドにReactが使われています。
「RakutenTV」は、映画やドラマ、アニメのほか、NBA、野球、サッカー、テニスといったスポーツなど約18万本以上の動画コンテンツをオンライン上で配信するサービスです。
マルチデバイスでの視聴に対応しているため、スマートフォンやPC、テレビ、タブレットなどの様々な形態で、いつでも好きな時間に視聴でき、ユーザーへの利便性向上を常に意識して開発しています。
バックエンドシステムは、AWS、Azure等のクラウドを利用しています。
参照：[Reactエンジニア]Rakuten TVグローバルプラットフォーム開発のReactエンジニアを募集
以上となります。
現在ReactはJavascriptのライブラリの中では最も代表的と思われます、高いシェアを誇っているこのライブラリがどのような企業で使われているか知ることによって、 アプリ開発の際にReactだけでなく他のライブラリと比較してどれを使うべきかのヒントになれば幸いです。
